Archive for 6月 20th, 2012

雨の日の本。

水曜日, 6月 20th, 2012

雨の日にお薦めの本をすこし。

 

『雨があがって』  駒形克己

開くとぱらぱらとジャバラにのびていく本。
雨の中かけていく動物たちの先には、空にかかる虹。
あがらない雨はないということ。

『八木重吉詩集』 八木重吉

詩集は雨と相性がいい気がする。
とくにしとしと降る日は、
雨と言葉のリズムがあう。
彼の詩はシンプルで飾りがない。だからこそ、響く。
雨をうたった詩がたくさんある。
雨を慈しみ、楽しむ詩。
読んでいると、雨そのものが言葉の様な気がしてくる。

 

 

吉田篤弘の本。

吉田篤弘の小説は雨がよく似合う(と思う)。
雨の本・・と思いながら書棚をぐるり見渡すと、
吉田さんの本はどれも目にとまる。
多分、登場する人々(というか小説の中に棲んでいると言った方が
しっくりくる)が、大きな声で語らないからという気がする。
大事なことほど、小さな声で語るのだ。
ささやかな日々を大切に、そっとささやくのだ。

 

 

 

とはいえ、雨にはそもそも本が似合います。
雨が降ると橙書店の天井を雨打つ音が気持ちいいです。
前に福岡からいらしたお客様が
「今日はせっかく熊本へ行くのに雨で嫌だなあって
思ってたんですけど、ここは雨が気持ちいい。
降っててよかった」と仰いました。
私も嬉しい雨の日でした。