Archive for 6月 9th, 2012

『残念な日々』

土曜日, 6月 9th, 2012

最近、本の紹介を全然していなかったと反省。
もともと無精なたちなので、そろそろ何かと思うと、
次のイベントが近づいていて、
イベントの紹介ばかり・・。

久しぶりに本です。

 

『残念な日々』 ディミトリ・フェルフルスト

書いたのは、ベルギーのオランダ語圏フランダース生まれの作家。
貧しく、下品で、そのことを誇りにしている
のんだくれの父とその一族と過ごした少年の、残念な日々の記憶。
作者の少年時代も同様だったらしい。
彼らの生活はほんとに残念。
とりあえず飲む、喧嘩する、テレビは差し押さえられる、
警察のやっかいになる、
酔っぱらって歌うのは「陰部の歌」・・。
でも、彼らはその全部を誇りとしている。
彼らの生活は最低で、そして、いとおしい。
ほんとにひどいね・・とつぶやきつつ読むのだけれど、
最後の頁を閉じたら、愛すべき家族だねとにやついてしまう。

フランダースの刑務所では、聖書の次にこの本がよく読まれているという。
作者は、そのことを誇りに思っているそうだ。